拡張型心筋症は心室の収縮力の低下と拡張を特徴とする疾患群で、犬では大型から
超大型犬種(ドーベルマン・グレートデン・セントバーナード・ボクサーなど)に
多発する向があるようです。雄は雌に比べて4倍も多く発症し、発病の平均年齢は
4〜6歳ですが、若齡から老齢まで幅広く認められています。肥大型心筋症は左心室の
肥大による伸展性の低下を特徴とする疾患群で、現在のところ報告された症例数が少なく、十分な検討ができていませんが、雄に多く、シェパードに比較的多い様です。
年齢は若齡〜老齢までさまざまで、早くて6か月齢から、遅くて16才(平均5−7才)
の間に、発病しています。
心筋症の症状
拡張型心筋症は初期には無症状が多く徐々に進行し、元気消失・食欲減、・疲れやすい
・咳等から始まり、末期には呼吸困難、失神がみられ、突然死する場合もあります。
肥大型心筋症は症状は、一定しておらず全くの無症状、又は別の病気で検査をして
偶然発見される(心雑音・不整脈など)、数時間前までいつもどおり元気だったのに
突然呼吸困難が起こる、また、嘔吐・咳・元気がない、といった一般的な症状から、
血栓症による後肢の麻痺等があります。
心筋症の原因
心筋症は心臓の奇形やホルモンの病気など様々な影響によっても起こり原因不明の
事もあります。一部の症例では(タウリンと恐らくカルニチン不足が原因)、
微細な栄養分の不足を補うと回復することが知られています。
心臓はきれいな血液を全身に送るポンプの役目をしています。心臓は血液を全身に送り出すと共に、体内を巡って戻ってきた血液を肺に送っています。肺で酸素と炭酸ガスを交換し、きれいになった血液は再び全身に送り出されます。血液循環等う重要な役割を担っているので心臓に障害が起きると全身に影響が出てきます。
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