犬・猫の健康辞典

口腔内の癌・腫瘍report

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口の癌と口腔内の腫瘍

全ての種にかかりやすく、すべての癌の6%が口腔内腫瘍で口内の粘膜や唇・舌・歯槽口蓋・口腔蓋・歯等に発症する癌・腫瘍です。進行が早く、顎や骨に癌が浸透することも多くあります。この部位で見られる良性腫瘍は、乳頭腫・線維腫・脂肪腫・軟骨腫・骨腫・血管腫・血管外膜腫・組織球腫・等が挙げられています。口腔内によくみられる悪性の悪性黒色腫・扁平上皮癌・線維肉腫等があります。黒い腫瘍ができる悪性黒色腫は他に転移する可能性が高い癌で、口内がただれたり潰瘍ができるのは扁平上皮癌です。繊維肉腫はコブのようにもり上がります。発症年齢は7〜12歳が多くみられます。

口の癌と腫瘍の種類
乳頭腫
若齡にみられる良性腫瘍です。腫瘍は頻粘膜・舌・口蓋・咽頭・喉頭蓋・口唇に多発性腫瘤(コブ)として見られ、同様の腫瘍は皮膚や生殖器には腫瘍を形成しないと言われています。ウィルス感染により乳頭腫が形成され、腫瘍先端でウィルスの増殖が起こります。唾液や直接接触により感染し潜伏期間は1ヶ月と言われています。治癒率も高く数ヶ月で消失する様です。

エプリス
良性の腫瘍です。歯ぐきに出来る腫瘤(コブ)で歯ぐきがもり上がった様にみえ、徐々に大きくなります。線維性・骨性・棘細胞性(きょくさいぼうせい)の3種類あり、棘細胞性エプリスは腫瘍細胞が周囲にしみこむ様に広がります(浸潤性)。その為顎骨も含めて腫瘍を切り取らないと再発する事があるようです。

悪性黒色腫
口腔の粘膜や舌に発症し、急速に大きくなって、病気の初期にはリンパ節や肺に転移する事がある悪性の癌です。

扁平上皮癌
口の中の粘膜にただれや潰瘍がみられます。腫瘍表面は弱くすぐに出血をします。

線維肉腫
線維肉腫は、外見がエプリスと似ていますが急速に大きくなり1ヶ月で2倍以上になり2p程の大きさになると自然に崩れます。臓器やリンパ節への転移は比較的少ないと言われています。


癌の病気check!

皮膚癌と皮膚の腫瘍
皮膚癌と皮膚腫瘍とは皮膚や皮下に発生する癌
乳癌と乳腺腫瘍
乳癌と乳腺腫瘍とは乳腺や乳腺の周囲に発生する癌
扁平上皮癌
扁平上皮癌とは皮膚や粘膜を作る扁平上皮細胞に発生する癌
悪性黒色腫・メラノーマ
悪性黒色腫・メラノーマとはメラニン産生細胞(メラノサイト)に発生する癌
肥満細胞腫
肥満細胞腫とは皮膚の血管や筋肉など肥満細胞に発生する癌
血管肉腫
血管肉腫とは血管が通る体中に発生する癌
リンパ腫
リンパ腫とはあらゆるリンパ組織に発生する癌
肛門周囲腺腫
肛門周囲腺腫とは皮脂腺の変化した肛門周囲の腺に発生する癌
呼吸器癌
呼吸器(肺癌や鼻腔癌)鼻や鼻腔、気管や肺の呼吸器官に発生する癌
腎臓癌・肝臓癌・膵臓癌等
腹腔内の腎臓や肝臓、胃腸や膵臓、卵巣や子宮などに発生する癌
良性腫瘍
良性腫瘍とは浸潤していない良性の腺腫や脂肪腫、上皮腫
口腔や口内
口腔や口内癌とは口や口腔の周辺組織に発生する癌
骨腫・骨肉腫
骨腫・骨肉腫とは骨や周囲の筋肉組織に発生する癌や腫瘍
白血病
白血病とは骨髄の白血球に発生する癌や腫瘍

犬と猫の口の癌と口腔内の腫瘍

免疫が強ければガンにはなりにくく、ガン細胞を排除しようとする細胞の働きが強まります。脂肪腫や腺腫は良性腫瘍に属し、悪性腫瘍は発症部位によって分類します。ガン腫は犬の臓器の表面に並ぶ組織から発症したもの、肉腫は筋肉や血管・骨等の組織に形成されたもの、リンパ腫はリンパ系組織で形成されたものです。


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